環境負荷の小さい移動手段と聞いて、何が思い浮かぶでしょうか。
バス・電車などの公共交通機関を利用する...自転車で移動する...などなど
【カーシェア】もその手段の一つです。
カーシェアリング(カーシェア)とは、個人が特定の自動車を所有せずに、複数の人で自動車を利用し、利用時間に応じて料金を払うことができる新しい自動車利用の方法です。特徴としては、相乗りとは異なり、利用者が時間・日時をかぶらないように利用することが挙げられます。
カーシェアは1980年代後半にヨーロッパで組織的に開始され、1990年代には北米にも広まっていったとされています。日本では、平成31年に国土交通省が発表した資料によると、カーシェアの拠点であるカーシェアリングステーションは47都道府県すべてに設置されており、ステーション数は17,245カ所(前年比15.4%増)であるそうです!
特に人口密度の高い地域に設置されていて、鉄道網に合わせて設置が進んでいるといいます。これは、途中まで鉄道を利用し、必要な距離だけ自動車で移動するという利用形態が広まっているからであると考えられます。
また、カーシェアに登録している会員数は1,626,618人(前年比23.2%増)と、増加傾向にあります!
<参照>
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団、『わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移』
(公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団、ロゴマーク)
ではなぜ、カーシェアがエシカルなのでしょうか?
それは、カーシェアがCO2の排出削減に貢献しているからです!
カーシェアにより、国内で保有されている自動車の台数が削減され、自動車を保有しなくなると必要最低限の自動車利用にとどめることにつながります。それにより走行距離が減って、CO2排出削減につなげることができるのです。
また、カーシェアリングを行う企業では、燃費が良く環境負荷の小さい最新の自動車を導入しているところがあります。昔から所有していた環境負荷の比較的大きな自動車でなく、このような最新のものを利用することで、CO2の削減に貢献することも期待できるのです。
つまり、自動車1台1台のCO2排出量を抑えるのと同時に、利用する機会そのものを減らせば、CO2の排出量削減の大きな一助となりうるのです。
環境省の進める「cool choice」という地球温暖化対策のページには、さらに様々な企業の取り組みが紹介されています。
もしさらに知りたいという方は、参考にしてみてはいかがでしょうか!
↓↓↓
環境省、『COOL CHOICEとは』
<参考文献>
交通エコロジー・モビリティ財団、『交通環境対策事業』
交通エコロジー・モビリティ財団、『【参考】わが国のカーシェアリングステーション設置状況(平成31年3月末時点)』
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